旅日記ちょこっとおまけ・美貧乏

私の名前は美々龍。
踊り子よ。
自慢だけど、私の踊りを見た人たちからは『舞姫』と称される程の腕前なの。

だけど…

このご時世踊りだけで食べていける程甘くはないわ…
現に私は今極貧生活を強いられている。

「美々さまー!こんなとこに一体何があるんですか?」

このもっさりした忍者は吾郎。
私の下僕。

「…ほんと、吾郎は何も知らないのね」
「す、すみません美々さま!」
「ここ陸奥にはね、奇跡の水晶玉というお宝を出す敵がいるの」
「水晶玉…ですか」
「そう…その水晶玉は実は…」
「す、水晶玉は…ゴクッ」
「20万貫にかわるのよおおお!」
「えええええ!?」
「いいわね吾郎、なんとしてもその水晶玉を見つけ出すわよ!」
「は、はい!さすがです美々さま!」

そう、そのために陸奥にまで来たんだから。
なんとしても水晶玉を見つけ出し、生活費にするわ!

「あれー?もしかして美々さん?」

はっ!
あの子は以前、山賊町で会った鼻メガネくノ一。
お宝の事を感づかれたらまずいわ…

「あ、あら、さやさんお久しぶり」
「ほんとですね!こんなとこで会うとは偶然です~」
「おい、ヘッポコくのいち!ちゃんと修行してんのか!」
「美々さんこんなとこで何してるんですか?」
「おい!聞いてんのか!」
「あ、ええ…ちょっと観光に…」
「観光ですか~いいですね!」
「おい!こら!無視か!」
「さやさんはどうしてここに?」
「私は仕事で来たんですけど、あ!そうだ!これからみんなでご飯なんですけど美々さんもどうですか?臨時収入があったので奢りますよ!」
「ごめんなさい遠慮しておくわ、ちょっと予定があるの…」
「そうなんですか~残念です」
「さやー?行くよー?」
「あ、はーい!今いきます姉さま!…それじゃ美々さん失礼します!」
「えぇ、またいつか」

ふー…
危ない危ない…なんとかお宝の事は気づかれずに済んだようね。
知られたらライバルになるとこだったわ。

「姉さまー、それにしてもさっきの敵はラッキーでしたね!」
「そうねー」
「まさか20万貫も持ってるなんて!ほんとラッキーラッキー」

え…?
20万貫…?

「び、美々さま!あいつらの言ってる敵って…20万貫ってもしかして」
「黙りなさいごろう!!」







※ごろう(笑)
前回のおまけ山賊町編の続きです(^◇^)
吾郎さんいつまでもこんな扱いでごめん(笑)
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忍法旅日記⑰『龍泉洞編 其の六』

「は?出られないって!?」
「そうゆう事だ」
「そうゆうことってどうゆうことだよ…」
「心配すんな、ここのボスを倒せばいいだけだ」

悪びれもなく言い放つ小次郎さんに、諦めたようにため息をついたのは、以前仙台で武器の修理をしてくれた殴さんだ。
式神の道案内のおかげか、援軍は予想よりもずいぶん早く到着した。
久しぶりの再会がこんな形で成されるとは思いもよらなかったが、また会えたことは素直にうれしいし、やはり仲間が増えると心強い。
肩を落とす殴さんには悪いが、私は内心ほっとしながら、その横で異彩を放つ男にちらりと目を向けた。
その男は、全身黒ずくめの忍者装束で背中に刀を背負い、見るからに『ザ・忍者』といった風貌で、口元も黒マスクで覆っているためその下の表情は窺えない。。
この人が姉さまの知人さんなのかな?
全く喋らないけど、この状況をどう思っているんだろう、もしかして怒ってたりして…
そんなことを考えていると、姉さまがその男の肩を軽くポンッと叩いた。

「賢さんありがとう、まぁとりあえず緊急事態だから、協力よろしくね」
「あ、マジで出れないんですか?うっは!うけるwww」

ウケてたー!Σ(゚Д゚)
怒ってるんじゃなくてウケてたー!
なんか硬派な見た目としゃべり方が真逆なんですけどー!
そのギャップに軽く衝撃を受けてしまったが、私は挨拶もまだだったことを思い出し、賢さんと呼ばれたその男にぺこりとお辞儀をした。

「あの、来てくれてありがとうございます。初めまして私さやと申します」
「あ、ども初めまして賢郎です」
「私の妹なの、まだ半人前だからいろいろ教えてやって。さや、賢さんは私の同期の薬師だから、薬で困ったことあったら何でも聞くといいよ」
「はい!よろしくお願いします」

ん?

「薬師…さん?」
「そうっすね」

そうっすねって…
この見た目で薬師!?
こんな誰よりも『忍者』な恰好しておいて薬師!?

「そ、そうなんですか💦てっきりその恰好から忍者かと」
「あーこれね、伊賀だし、忍者の友達多いから浮かない様にこの格好してるんですよ、ウケるでしょ?w」

またウケてたー!
浮かない様にって逆に浮きまくりでしょ!きょうび本当の忍者でもそんな忍者丸出しな恰好しないよ!
この黒い姿からは全然分からなかったけど、この人はどうやらすごくウケてるらしい。こんな緊迫した状況なのに、謎な人だ。

「さやさん、久しぶり」

賢郎さんの存在感に口を開けたまま呆気にとられていると、殴さんが私に気付き声をかけてくれた。

「お久しぶりです!来てくれてありがとうございます」

深々と頭を下げながらお礼をいうと、殴さんは苦笑いを浮かべた。

「とんだ再会になっちゃったな」
「ですね…びっくりしましたよね、出られないなんて」
「まあ、そりゃね」
「なんか騙しちゃったみたいで申し訳ないです」
「はは、大丈夫。もし出られないと最初から知っていても俺たちは来たよ、仲間だから」
「殴さん…ありがとうございます!」

仲間だから。
その言葉が清水の様に私の胸にすうっとしみ込む。
なんだか嬉しくも恥ずかしくもある不思議な感情に包まれて、涙が出そうなくらい胸を締め付けた。
そしてより一層強く思う。
絶対に、無事にみんなでここから出る!




すぐ近くに瘴気の渦がある。そしてその芯には、あの強大な龍泉洞の主が私たちを待ち構えていた。
あんなに気持ち悪かったのが嘘のように、体は何ともない。
賢さんの薬のおかげだ、すごい効き目。

―――九光仙?
(この薬は抵抗力を高める効果はもちろん、潜在能力も引き出してくれる超特効薬っすよ!)
あの薬、吐きそうなくらいにクッソまずかったけど…飲んでて良かった。
(もちろん薬ですから効果は長くはもたないっす、なのでそれまでに…)
薬が切れる前に、あいつを倒す。

「覚悟はいいな」

小次郎さんの言葉に、皆が静かに頷く。
辺りの空気がピリッと張り詰め、一気に緊張感が高まる。
私はまだ半人前にも満たないヘッポコで、お荷物だって自分でも分かってる。だけど、ここまで来たらやるしかない!怖気づいてる場合じゃないぞ!私!
心の中で自分に喝を入れ、汗ばむ手をギュッと握りしめた。

「では作戦通りに」
「応!!」

戦闘開始を告げる小次郎さんに皆で声をそろえて応えると、一斉に地を蹴り龍に向かって走り出す。
近づくにつれてその大きさに圧倒されそうになるが、絶対に逃げないと決めた。
ほんの数メートルの距離、蜷局を巻く巨体の尾の先を振り下ろされれば一撃で届く。
その時、今まで我関せずでこちらにピクリとも反応しなかった龍が、洞窟内を揺さぶる程の雄叫びを上げた。
グオオオ―――ッ
向けられる殺気が大波の様にうねり、私たちに襲い掛かる。
これは威嚇だ。
それでも私たちは足を止めない。小次郎さんが走りざまに右手をバッと横に振り合図を出すと、それを受け皆それぞれに散らばった。
殴さんがみんなの前に出て龍を挑発すると、小次郎さんも抜刀する。
威嚇では怯まないと分かり、龍も尻尾を振り回し鱗を投げ攻撃してきた。小次郎さんはそれらを器用にかわし、鞘を杖代わりにして高く飛び一閃を繰り出すが、渾身の刃は強固な鱗に弾かれた。

「やっぱ刺さらねぇか」

いつもは冷静な小次郎さんが苛立ちを込めてつぶやく。目の前の敵はそれほどに手強いということだ。
龍の攻撃が小次郎さんへと向かうその隙に、背後に回り込んでいた師匠が龍の背に手裏剣の雨を降らせるものの、そのどれもがギインッという音を立ててはね返された。
手裏剣ではかすり傷すら負わせられないと見るや、師匠はすぐさま懐から小刀を抜き怯むことなく龍へと攻撃を繰り出す。
私はその様子を少し離れた場所で見ながら二刀を構えた。後ろには姉さまもいる。


―――作戦はこうだ。
あれを倒すにはるーあんの奥義をぶつけるしかない。
ただ、奥義を発動するには詠唱に相当な時間がかかるし、その間るーあんは全くの無防備になる。
おそらく周りの雑魚妖怪も寄ってくるだろう。
俺たちは龍にダメージを与えながら少しでも弱らせ、るーあんから注意を逸らす囮になる。
賢さんはみんなの回復を頼む。
―――さや、お前は何があってもるーあんを守れ。


小次郎さんの言葉を思い出し、愛刀を握る手に力をこめた。
私が、守る。

「始めるわ」

私は姉さまの言葉を背中で受け、前を警戒したまま小さく頷く。

「さや」

名を呼ばれ振り向くと、姉さまは優しく微笑んだ。
それは、あの山奥の小さな藁ぶき家でいつも見てきた顔。

「頼んだわよ」

短く重い言葉を“姉の顔”で告げたその想いは痛いほど胸に伝わり、私は唇をぎゅっと噛みしめ前を見据えた。
何が何でも姉さまには手出しさせない…絶対にここを守りきる。
姉さま…分かってるよ。
一緒に、あの家に帰ろう!
もう一度、今度は力強く頷いた。
姉さまはそれを確認すると、ふうっと息を整え印を結び気を高め始める。
すると周りの空気が揺らぎだし、その圧力に耳がキインと鳴りだした。
ぐわんぐわんと揺れる空気に、龍の周りにいた妖たちもこちらに気づき寄ってきた。
やばい、来る…
いやいや、私だって忍びの端くれ!やる時はやる女!…を目指す!
そんなことを一人考えている間に、妖たちは我先にと飛び掛かってきた。
私は懸命に小刀を振るうが、雑魚といえど数が多い。

「あーもう!多すぎーーって、ぃ痛ったああああ!」

無我夢中で妖を捌いていると、ふいに左足首に肉が食い込むような激痛が走った。
涙目になりながら足元を見ると、銀色の妖ネズミが「いただきまーす」と言わんばかりにがっちりと噛みついていた。
ギャー!かまれてるううう!Σ(゚Д゚)
血吸われてるううう!
慌ててぶんぶんと足を振り回してネズミを蹴飛ばすと、軽々と宙を舞ったネズミはチュウっと鳴きながら転がっていった。
チュウじゃねー!人の足チュウチュウ吸っといてチュウじゃねえぇ!
テンパりすぎて一人ツッコミしてみるが、噛まれたところからはだくだくと血が流れていた。
それを見て、賢さんがすぐさま駆け寄ってくる。

「さやさん!傷治すんで見せて!」
「こ、このくらい平気」
「あのネズミ毒もちっすよ、解毒しないと血がとまらないっす」
「えぇ!?」
「それに、女の子が傷だらけじゃだめっすよ」
「賢さん…ありがとう!」

賢さん…黒ずくめの変な人なんて思っててごめんなさい…なんてジェントル…
迅速に処置してくれた賢さんに感謝していると、急に賢さんが小刻みに震えだした。
まさか、手当てしてくれた時にさっきのネズミの毒が入って…

「け、賢さん?だいじょう…」
「…ぶっ、ぶわっは!!wつーかさやさんマジへぼい!うけるww」

前言撤回。
笑い堪えてただけかい!
しかしそんな私たちのやり取りなどお構いなしなのは妖どもだ。
何処から湧いてくるのか次から次へと襲い掛かってくる。
なんとか力をふりしぼり応戦するが、気持ちとは裏腹に体力はどんどんすり減っていく。
左右から来る妖に一瞬、どちらから…と迷った。その僅かな迷いは大きな代償を伴ってしまう。
しまった!と思った瞬間に、一匹が私の横をすり抜け詠唱中の姉さまに襲い掛かった。
その姿を目で追い私が振り返るより前に、その妖は声も無くボトリと地へ落ち息絶えた。
見ると妖の背に卍手裏剣が深々と刺さっている。
これは…師匠の手裏剣。
師匠は、龍と戦いながらもこちらを気にかけ援護してくれたのだ。
もうこれ以上は迷惑をかけられないと大きく深呼吸して息を整え、残ったもう一匹に力いっぱい小刀を刺し込むと、妖は派手に血しぶきをあげた。
返り血を浴びぬように飛び退くと、妖はそのままその場に崩れ落ちた。
私が雑魚妖怪相手に苦戦している間も、小次郎さんたちは大ボスである龍を少しずつ、でも確実に弱らせていた。
手助けできない歯痒さを感じつつ、自分に与えられた使命を果たさなければと休まず小刀を奮っていると、どうしたことか周りにいた妖たちが蜘蛛の子を散らすように去って行く。

「…え?…な、なに?なんで??」

周りを取り囲んでいた妖たちが急にいなくなり、訳が分からず立ち尽くす。
もしかして龍の方で何かあったのかと目をやると、そこではまだ激戦が続いていた。

「これは…思ったよりきついな」

殴さんが息を切らしながら言う。体力の限界が近い。
それもそのはず、戦闘開始からみんなの盾となり龍の攻撃を一番受けていたのは殴さんだ。

「踏ん張れよ、あともう少しだ」
「言われなくても分かってるさ」

小次郎さんが鼓舞すると、殴さんもそれに応える。
そんな小次郎さんも、そして師匠も、ずっと動きっぱなしでさすがに疲れが見える。
同様に、賢さんも医療術を使い続けているため体力の消耗が激しそうだ。
龍はあの強固な鱗に加え、巨体にもかかわらず動きが機敏で、手傷を負わせてもなかなか致命傷までは至らない。

「あーくそ!最上、いけるか?」
「…うん、大丈夫」

阿吽の呼吸で二人同時に駆け出すと、師匠が得意の体術で龍の背を走り上っていく。
ちょこまかと動く小さな虫を払うように、龍が尾を振り回した隙を狙い、小次郎さんが正面からその鼻先に一閃、二閃、さらに龍の顎に一閃と連続攻撃を繰り出した。
これには龍も堪らずグオオオッと声を上げ体を捻る。
まさに龍の逆鱗に触れるその攻撃に、龍は怒りに我を忘れめったやたらに鱗を飛ばし始めた。

「さや危ない!」

小次郎さんが叫ぶ。
龍が飛ばしたその一鱗がこちらへ勢いよく向かってくる。
実際は一瞬だったんだろうが、私の目にはその光景がやけにゆっくりと映った。
どうしよう…避ける?だめだ、姉さまに当たる…どうすればいい?姉さまを守るには…
私が、ここで盾になる。
覚悟を決め両手を広げると、仁王立ちのままぎゅっと目を瞑る。
姉さまごめん、一緒に帰れないかも…
その時だった、足元から暖かい風が吹きあがり、来るはずの衝撃も私を襲うことはなかった。
あれ?と思い恐る恐る目を開けると、私たちの周りに風の結界ができており、飛ばされたはずの鱗もいつの間にか消滅している。いや、正確には姉さまを中心に、守るように風の壁が作られていた。
妖たちが急にいなくなったのは、これを察知して逃げたのか…
振り返ると、姉さまの口元が微かに動いている。
声は聞こえないが呪文を唱えているようだ。
すると、地面からシャボン玉のように透き通った、大きな光の玉が現れた。
一つ、また一つと、赤、青、黄、緑の四色の光の玉がふわふわと浮いている。

「これっていったい…って、うわっ!?」

急に体を持ち上げられ驚き見上げると、まるで荷物のように小次郎さんの小脇に抱えられていた。
小次郎さんは私を抱えたままその場から飛び退き、姉さまから距離をとった。

「ちょ、小次郎さんっ降ろして」
「よく耐えたな」
「え?」
「もう大丈夫だ」

小次郎さんに降ろされその視線の先に目を向けると、風の中心に姉さまの姿が見えた。
あれが、姉さまの奥義…
姉さまが呪文と共に光の玉に手をかざし下からゆっくりと持ち上げると、四つの玉が繋がり弧を描くようにくるくると回転しながら高く上がっていく。
そして掲げたその手を、龍めがけ勢いよく振り下ろす。

「黄龍陣!!」

瞬間、轟音とともに閃光が走り、龍の体を貫いた。
そのあまりにも強烈な光に、辺り一面が真っ白になり目がくらむ。
しばらくして光が消えた後、そこに居たはずの龍泉洞の主は跡形もなく姿を消していた。
周りを覆っていた瘴気も今は無い。
暫く呆然とその場に立ち尽くしていたが、膝から崩れる姉さまの姿にハッとして急いで駆け寄ると、みんなも姉さまの元へと集まってきた。

「あ、姉さま!」
「大丈夫よ、気が抜けただけ」
「あんなド派手なのぶっ放したんだ、しばらく休んでろ」
「そ、そうですよ!休んでください💦」」
「るーあん、ほんとお疲れ」
「お疲れさま~」
「お疲れっす!」

そう言うみんなも疲労困憊でへとへとになっている。
姉さまはみんなの顔を見ると、小さく笑みをこぼす。

「…そうね、じゃあ少し休んでから帰ろうか」

そうしてしばらくみんなでその場に座り込み、ただキラキラと光る龍泉洞の神秘的な蒼を眺めた。





「やっとでられたあああああ!」

両腕を大きく広げ伸びをしながら空を見上げると、陽が真上に昇っている。
どうやら今は昼間のようだ。
するとどこからともなく犬鷲が現れ、小次郎さんの肩に降りた。
小次郎さんはその犬鷲の足に、長への連絡用の手紙を括り付けている。
あれから一体どのくらいの時間が経っているのだろう。
振り返り、龍泉洞の奥に目を凝らすと、あの尼僧の姿が見えた。
あの尼僧は一体誰の式神だったんだろう…これからもこの暗く冷たい洞窟の中で誰かを待つのかな…
やっぱり式神には心が無いから、寂しくはならないのだろうか…

「これ以上関わるな」

心を読まれたかのような小次郎さんの言葉に、私は小さく頷くと、龍泉洞に背を向け歩き出した。
前を行くみんなの背中を見つめながら、やっと帰れるんだと実感する。
すると、長い間放置され私の中で大きく育ったお腹の虫が、ぐううううっと大声で鳴き出した。
振り返るみんなの目が呆れかえっている。

「え、えへへへ…お腹が…へへ…」

笑ってごまかしていると、小次郎さんがはぁっと諦めにも似たため息をついた。

「…仙台で飯でも食っていくかぁ」
「え!?」
「いいねーコジさんの奢りだな」
「なんでだよ、割り勘だろ」
「もうスルメ飽きたから私も奢ってもらおー」
「私も奥義使ってお腹すいちゃったのよね」
「やったー!やったー!コジさんの奢りでご飯だー!」
「いや、なんでだよ!」

こうして私たちは龍泉洞を後にし、仙台へと歩き出した。
一人、私のお腹の音に声も出ない程爆笑し、涙目でお腹を抱える賢さんだけを残して。

「あ、ちょ、まって…ぶはっ!w笑いすぎてマジでお腹痛いw待ってww」

仙台でおいしいものを食べて、ついでに綺麗な簪でも見て、あとは長にお土産でも買って帰ろう。
思いがけず長く険しいものになってしまったこの陸奥の旅。
終わり良ければ総て良し、かな。


 

――龍泉洞編 終――












※この旅日記はフィクションです。信onの人物団体、名称、技能、その他もろもろとは一切関係ございません<(_ _)>


どうもすみませーん!龍1だけで1年もかけてしまってすみませーん!(土下座)
いやー…もうなんか燃え尽きた。。
ほんと、技能とか、敵とか、そうゆうの全く無視してしまって申し訳ないです(、、;
この旅日記は信onだけど信onじゃないから!最近流行り(?)のパラレルワールドだから!

ちなみに龍泉洞の続きはもう書きません(笑)
なぜなら、いまだに龍2クリアしてないし、私にはややこしくて書けません( ノД`)シクシク…
あとはまぁ気が向いたらまったり何か書きまするm(__)m

それではこれにて忍法旅日記の龍泉洞編は終わりとさせていただきます。
私の拙い文章にこれまでお付き合いいただいた方、ありがとうございました(*'▽')

最後に一言。


賢さんキャラ崩壊ごめんなさい!悪気はない!

それではまたねー(*'▽')ノ

まえがき

こんにちは(*'▽')ノ

後書きならぬ前書き。

今回は、忍法旅日記を読んでくれている一部の方への記事となっておりますのであしからず💦






こちら↓






前回から約4か月も経ってしまい本当に申し訳ないです💦

おそらくもうどんな話だったか忘れているころだと思います…

ちなみに今回めちゃめちゃ長くなっております…(、、;

そして内容的にも信onの世界の理からだいぶ離れてしまっています( ノД`)

技能やら人物やらその他もろもろが「違うじゃん!」ってことが多々あると思います💦

ただの旅日記とはいえ、久しぶりに書いたため文章的にもおかしなところだらけだと思います💦

その点にご留意いただきました上で、『それでもいいよ』という方は続きをご覧くださいませ<(_ _)>💦

恥ずかしいので旅日記に限りツイッター連携はいったん外します💦

では、この記事を見て頂くためしばらく時間をあけまして、夜に更新致しますので何卒!よろしくお願いいたします!

忍法旅日記⑯『龍泉洞編 其の伍』

体が重い…
まるで大岩でも背負わされているかのようにズシリと体が沈み込む。
遅れをとらぬようになんとか足を前へと踏み出すが、一歩進むごとに体がどんどん沈むばかりか吐き気までが湧きあがり、さっき食べたスルメが喉へと這い上がってくるのを必死で堪えた。
先程から体にのしかかっている不調の原因はこの瘴気だ。
龍泉洞の奥へと進むにつれ濃さが増している。
まだまだ半人前以下とはいえ一応は忍びの端くれ、厳しい修行にもそれなりに耐えてきたからこの程度で済んではいるが、常人ならすでに気を失っていてもおかしくない。

「あ、あねさま…ぎぼぢわるいです…」
「しっかり…と言っても、私もこんな濃い瘴気は初めてだわ」
「気合いいれろよ、飲まれるぞ」

分かってはいるが、このどうしようもない気持ち悪さでは、理性を保っていられるのも時間の問題だ。
そういう小次郎さんも流石に中てられているのか、額にじんわりと汗がにじんでいる。
先頭を行く師匠も同様だ。
手練れ三人でさえこの状態なのだ、足元にも及ばないへっぽこの私などひとたまりもない。
もし今敵に出くわしたら一歩も動けずそのままお陀仏だろう。

「最上、怪とやらはまだ奥なのか?」
「もう近いよ、この先にいる」

小次郎さんが少し苛立ちながら聞く。
重い頭をなんとかあげて師匠の指さす方を見ると、そこには一層濃い瘴気が渦巻いていた。
いやいや…
いや、無理でしょ…見てわかるくらい淀んでるのにあんなとこ行けないよ…
もう置いて行かれてもいいや…ここで座り込んでしまいたい…
そう思い項垂れていると、右腕をグイッと持ち上げられた。

「もう音を上げるの?」
「あねさま…」

自分も真っ青な顔をしているのに、私の体を支え励ましてくれる。
そんな姉さまを見て、私はなんて未熟者なんだろうと改めて思う。
体どころか心まで落ちてしまうところだった。
せめて足手まといにだけはならない様にしなければと、心新たに顔をあげた時、師匠が後ろを振り返り口元に人差し指を当て「静かに」と合図し、奥へと目配せをする。
その視線の先には、今まで見たこともない大きな生き物が蜷局を巻いていた。
禍々しい瘴気の渦の中に姿を現したそれは、全身を岩のような鱗で覆われており、蛇のように長く、鷲のような鋭い爪をもち、ナマズのような髭をたくわえている。

「…龍だ」

小次郎さんがため息を吐き出すように小さく呟く。
私たちの前に姿を見せた龍泉洞の主は、その名に相応しく威風堂々たる佇まいで訪問者を待ち構えていた。
あれが、怪の正体…?
こんな状態で、あれと戦うの…?
さっき姉さまに叱咤されてやっと持ち直したはずの気力も、目の当たりにした強大な敵に脆くも崩れ去った。
これ以上は下がらないというほど肩を落としていると、小次郎さんが忍特有の木の葉が擦れるほどの小さな声で作戦を話し始めたが、それは意外なものだった。

『一旦引くぞ』

いうや否や踵を返し、足音も立てず来た道を引き返すと、姉さまも師匠も無言でそれに続く。
いつもなら「えぇー!せっかく来たのに帰るんですか?!」などと生意気を言ってしまうところだが、今回ばかりは私も早くこの場を離れたくて仕方がなかったので、全力をもって三人の後について戻ることにした。
あの巨大な主はそんな私たちに気づいていないのか、それともただ去る者追わずなのか…
ピクリともその場を動くことはなかった。





「死ぬかと…思いました…」

なんとか瘴気の外にまで戻ってきた私たちは、みな一様に大きなため息をついた。

「おそらく、あれが尼僧の言っていた怪で間違いないだろう」
「そうでしょうね」
「あ、あんなの…どうやって倒すっていうんですか、あんな瘴気の中ではまともに動けませんよ><;」
「わめくなへっぽこ、だからこその撤退だろう」
「ですよね、もう諦めて帰りましょう!」
「出れないのにか?」
「じゃ、じゃあどうすればいいっていうんですか!」

小次郎さんは、岩壁にもたれ顎に手をやり少し考えるそぶりを見せた後、ゆっくり口をひらく。

「試したいことがある」
「試すって、何をですか?」
「俺たちは結界から出られないが、あの尼僧はどうだ?最上もあの尼僧に会ったんだろう?」
「うん。仙台で依頼を受けてすぐに出発したのに、着いた時にはもうここに居たかな」
「…やっぱり、同じか」
「あれ?じゃあ、あの尼僧は結界を通り抜けられるってことじゃないですか!私たちも出してもらいましょう!」
「で?その尼僧はどこにいる?」
「あ…(・_・;」

そうだ、尼僧のいる入り口まで戻れないんだから出してもらいようがない。
脱出できるかもと期待した私がばかだった。

「入り口まで戻れたら助けてもらえるのになぁ〜」
「無理だよ、入り口から結界が張られてるから。入ってすぐに脱出経路を確保するため一度出ようとしたんだけど、その時はもう出られなかったよ。尼僧もいつのまにか居なくなってた」

落胆して頭を抱え込む私に、師匠が両手を組んで上に伸びをしながらあっけらかんと言う。
絶対絶命のピンチのはずなのに、不安を感じさせない余裕の態度。きっと師匠は幾度となくこんな修羅場をくぐり抜けて来たのだろう。
しかしあの尼僧はほんと謎の人物だ、相当な力を持った人なのかな。
出るたびに結界破ってるの?
そんな力があるならあの龍も自分でなんとかできないのかなあ。
疲れのあまりそんな愚痴ばかりが頭に浮かんでくる。

「こんなところに出入り自由なんて…あの尼僧はよっぽどお偉い人なんですかね〜」
「もしくは、誰かの式なのかも…」

今まで黙って聞いて居た姉さまがポツリと呟く。
式というのは陰陽師が使役している式神のことだ。妖怪を使役したり、念を込めた人形(ひとがた)のことを式と呼んだりもする。

「俺もそうじゃないかと考えている。あの気配の無さも辻褄が合うしな」
「そうね…感情を持たない式なら結界を通り抜けられるかも」

どうやら二人が話しているのは後者の式のようだ。
私には結界のことはよく分からないが、人の殺気やなんらかの思いに反応して封じ込めたり防御したりするらしく、誰かに使役され自分の意思や感情がない式には通用しないということなのかもしれない。

「るーあん、式を出して結界を抜けられるか試してみてくれないか?」
「分かった」

姉さまは懐から人形に切られた紙を取り出し、ふぅ、と息を吹きかけるとそこに指で五芒星を書いた。
すると、その人形が風になびくようにバタバタと動いたかと思うと、姉さまの手から勢いよく飛び出しあっという間に見えなくなってしまった。

「ほぇ~、すごい勢いでいっちゃいましたね」
「これで式が結界をぬけられるといいんだが」
「でも、式が出れても私たちが出れないんじゃどうしようもないじゃないですか💦」

小次郎さんはわめく私をチラリと見ると、答えるのも面倒くさいと言わんばかりに「はあぁ」とあからさまなため息をつき、腕組をして壁にもたれたまま目を瞑ってしまった。
ぐぬぬ、何か馬鹿にされてるみたいで腹立つー!
いや、みたいでじゃなくてあきらかに馬鹿にされている!><;
そんなやり取りをしていると、しばらくして横に居た姉さまが何かに反応して顔をあげた。

「式が結界を抜けたわ」
「えぇ!?はや!」

それを聞くと、小次郎さんは体を伸ばしながら「よし」と言った。

「援軍を呼ぶぞ」
「え?!Σ(゚Д゚)」
「一人は心当たりがある。あとは、できれば仙台に薬の調合と治療ができる者がいればいいんだが」
「それなら私に任せて、ちょうど知人の薬師が仙台に来ているはずだわ」
「じゃあ頼む、その二人に式を送ってここに来てもらおう」

援軍って…
そりゃ仲間が増えるのはうれしいけども…だってここ…
わたしはおずおずと手をあげる。

「あ、あのー…ここ入ったら出れないのに来てくれますかね?」
「怪を倒せばいいだけだ」
「そりゃそうですけど…」

閉じ込められるって分かってて来てくれる人いるかなぁ…?
心当たりあるって言ってたけど、まさか小次郎さんそのこと伝えないつもりなんじゃ?
そう思いながら疑いの眼差しを向けると、小次郎さんは今まで見たこともないような悪ガキの顔をしてニヤリと笑った。

「旅は道連れっていうだろう?」

そう言い放つこの男を敵に回してはいけないと、私は悟った。
















※この物語はフィクションです。実在の人物等まったく関係ございませんm(__)m

信onであって信onでないそんな旅日記(笑)
どうもご無沙汰してしまいました💦
えーと、前回2月に更新しているので約3か月ですね…もう3か月更新にしようかな(^▽^;)
この旅日記を書き始めたのが2015年の11月。
龍泉洞編を始めたのが2016年の8月。。。
やばい!龍泉洞編だけで1年経っちゃうよ(>_<)
そんなことだから信on世界からどんどん置いて行かれちゃうんだ💦
1年以内には龍泉洞編終わらせます!!
あー誰かイラスト描いてくれないかなぁ(°▽°)

ちなみに余談ですが、今回出てきた人形(ひとがた)は、よく神社の夏の大祓(茅の輪くぐり)などで使いますね♪
あれに名前と年齢を書いて息を3回吹きかけ体をなぞり、その後忌火で燃やすと災厄を身代わりで受けてくれるといいます。
(※やってない地域もあります)
みなさまもお祭りの時に近所の神社を訪れてみてはいかがでしょうか(*'▽')

今回もいろいろツッコミどころ満載だと思いますが、どうぞ生暖かく見守ってください(/ω\)
ほんとお恥ずかしいです。。。
パスワード制にしようかと思ったけど、もしかしたら知人以外にも旅日記見てくれてる人がいるかもだし…
いないかもだけど…(笑)
とりあえず8月までに終われるようにがんばります(*'▽')ノ

忍法旅日記⑮『龍泉洞編 其の四』

キラキラと光る金色の髪、あふれ出る色気、しなやかでいて力強い技。
突如として現れた美しき命の恩人に目を奪われ、私はその場にへたり込んだまま動けずにいた。

「大丈夫?」

その人は倒した鬼の上からヒラリと降りると、固まっている私を心配そうに覗き込んできた。
なんと!声まで美しい!
この人こそ私の理想とするセクシーくノ一だ!
あぁぁあ目指すべき理想が姿を成して今まさに私の目の前にいいい!
ゴンッ
という鈍い音とともに、鼻息荒い私の頭に姉さまの拳が容赦なく落ちる。

「いったあああああ><;」
「ボーっとしてんじゃないの」

あまりの痛さに涙目で頭を抱えてしゃがみ込む。
姉さまは手加減というものを知らないんだ!
頭が凹む勢いだよ(>_<)

「あの、大丈夫…?」
「はっ!ありがとうございます!大丈夫です!」
「そう、よかった」

勢いよく立ち上がり深々と頭を下げながらお礼の言葉を口にする私に、その人はそう言ってフッと笑顔を見せた。

「最上、無事だったか」
「こじさん久しぶりー」

絶体絶命のピンチを救ってくれたのは、くノ一の最上さんといった。
最上さんは里の手練れの一人で、小次郎さんとは昔からの知り合いのようだ。
こんな何があるか分からない場所の調査を任されるくらい、長からは信頼されているらしい。
美人で強くてセクシーでって…まさに私の理想!
私はチラと姉さまと最上さんを交互にうかがい見る。
うん、やっぱり姉さまより色気があるような気がするな。
姉さまも美人だけど色気では最上さんに軍配があがるよねーうん。
一人うんうんと頷きながらそんなことを考えていると、また頭に激痛が走った。

「いったああああああいいい!何するんですか姉さま><;」
「考えてることが顔に出てるのよ、顔に」
「べ、別に何も考えてないですよ><;」
「さやの考えてることくらいお見通しよ」
「何やってんだよお前ら…」

騒ぐ私たちに小次郎さんが白い目を向ける。
何はともあれ、万が一の事態も頭に入れていた私たちは、無事に合流出来たことに胸をなでおろした。

「ところで最上、長が連絡がないと言っていたが?」
「あー…うん、だって出られないから」
「え!?」

さも当然のようにさらりと言った最上さんの言葉に、三人ともが耳を疑った。
今なんか衝撃的な事を聞いた気がするんだけど…
シーンと静まり返った後、しばらくして小次郎さんが口を開く。

「どういうことだ?」
「んー、なんか内側から結界みたいなものが張られてる」
「はああ?その結界は破れないのか?」
「私じゃ無理だったよ」

入るときは結界なんて全く感じなかったのに、どうやら一度入ると出られない様に罠がかけられていたらしい。

「私がやってみようか?」

二人の会話を聞いていた姉さまが名乗りをあげた。
そうだ、陰陽道にも精通している姉さまなら、忍びに破れない結界でも何とかできるかもしれない。

「そうだな、るーあんやってみてくれ」
「わかった」

状況を確かめる為、私たちは一度入り口まで戻る事にした。
もし…もし姉さまでも無理だったらどうしよう。
まさかずっとここで…
そんな恐ろしい考えが頭をよぎる。
いやいや、そんな事考えちゃだめだ!不安なのは私一人じゃない。
しかし、最上さんは一体いつからここに閉じ込められてるんだろう。

「あの…最上さんはどのくらいここに?」
「んー…ずっと閉じ込められてるから正確には分からないけど、体感ではひと月くらいかな」
「ひと月も!?ご、ご飯はどうしたんですか!?」
「水はそこらにあるし兵糧丸いっぱいあるからね〜あ、スルメもあるよ?食べる?」
「わーい!いただきます!」
「じゃ、ねえだろ」

最上さんが懐から出したスルメに私が遠慮なく手を伸ばすと、すかさず小次郎さんのツッコミが入る。
いや、それにしても兵糧丸ってあのまずいやつ…えええ…ひと月も…無理無理死んじゃう!
この人やっぱりすごい!!
もう、この人しかいない!!
私は意を決して最上さんに頭を下げる。

「最上さんさすがです!どうか弟子にして下さい!」

一人興奮し声高く弟子入りを懇願する場違いな私に、姉さまと小次郎さんの呆れた視線が降り注いだ。
はぁと小次郎さんがため息をもらす。

「お前何言って…」
「あはは、いいよー」
「やったー!ありがとうございます師匠!」
「かるっ!って、さっそく師匠かよ!」

あっさりと叶った弟子入りに、私は嬉しさのあまりぴょんぴょんと飛び跳ねた。
緊張感の欠片もない展開にもう小次郎さんのツッコミが追い付いて行かない。
そんなやり取りをしながら、入り口を目指し来た道を戻っていた私たちだったが、かなり歩いて来たはずなのに一向に入り口にたどり着かない。
なんか、同じところをぐるぐる周っているような気がする。

「おかしいな…」

小次郎さんは眉をしかめしばらく考え込んだ後、姉さまへ目で合図を送った。
姉さまもその意をくみ取りコクリと頷くと、解の印を結び呪文を唱え始めた。
朗々と発せられる呪文に呼応し、辺りの空気がぐわんと揺らぎはじめる。
短い呪文の後、姉さまが気合いとともに念を発動させると、一瞬その場の空気が痛いくらいに張り詰め耳に膜が張ったようになり、思わず両手で耳を塞いでしまう。
大きく空気が揺らいだ後、辺りは元の静けさを取り戻したが、姉さまは小さく首を横に振る。

「だめだわ…跳ね返された」

その言葉にわずかな希望の灯が消えた気がした。
姉さまですら破れない結界なんて…どうすればいいの。
もうここから出られないの?
ふいにキジトラ模様の猫が頭に浮かぶ。
テンマル、寂しくしてないかな…こんなことならもっと煮干しあげたら良かったな。
しばらくの沈黙の後、重い雰囲気を打ち消すように最上さんがパンッと両手を叩いた。
突然発せられたその大きな音に驚き、体がびくりと小さく跳ねる。

「じゃ、行ってみようか」
「え…どこに…」
「そうだな、もう方法は一つしかないらしい」
「そうみたいね」
「え?え?(・_・;」

一人会話についていけず、頭に疑問符を浮かべている私をよそに、三人は龍泉洞の奥に目を向ける。
まだ状況を理解出来ずにいる私に向かい、小次郎さんが私たちのすべき事を告げる。

「ここから出る方法は一つ、あの尼僧の言ってた怪とやらを倒すしかないって事だ」













※この旅日記はフィクションです。
実在の人物、名称、技能等とは全く関係ごz…ゴーホゴホゴホげほげほ

久しぶりに更新してみました(*'▽')
すっかり忘れてしまって、書き方も忘れてしまって、もう何が何だか分からなくなってしまって…
中途半端なところで区切ってしまっています(/ω\)ごめんなさい。
信オンぽいけど信オンじゃないっていう変な方向に向かってしまった龍泉洞編ですが、あと2話くらいで終わりにしたいです(´ω`)

そういやこの旅日記、いろんな情報を入れていこうと思い書き始めたんだったなぁ。

まー…いいか。
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